風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

スリッパの法則

 

 会社の中にはいるためにスリッパに履き替えさせるような会社には投資しない方がいい、という話のように、こういう会社は先が危うい、ということをいっている。仕事で個人的にいやな目に遭ったので日本電産という会社が嫌いなのだが、そのオフィスは会長の好きな色が緑だという理由で、エレベータも会社の壁も濃い緑色で、なんだか鬱蒼としていて俺としては落ち着かなかった。ロビーに永森会長がいかに苦労して会社を大きくしたのか、という漫画の小冊子が置かれていて、うわああ、と思ったことを思い出す。そうして今は日本電産はインサイダー問題で東洋経済社と争っている。俺はすげえんだ、と思っているような人は苦手だ。自分が生きているうちに自分の記念館を作ってしまった落合監督なども、なんだそれはと思った。

 この本はこういう風に自分に満足してしまっているような会社は、もうエネルギーがなくなっているので投資しない方がいい、と言っている。その通りだよな、と思う。人も会社も、俺はすげえだろ、とほのめかしているようなものは、天井が見えてきているなと思う。