風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

クレヨンしんちゃん モーレツおとな帝国の逆襲

未来に絶望感しか持てない令和の我々には沁みる。

大人たちが「懐かしい匂い」のせいで昭和の頃に戻ってしまい、子供に戻ってしまう。しんのすけの父も母も子供になってしまい、大人として子どものために働くことを放棄する。そして過去に耽溺する。そう、俺も昭和の子供なので、あのころの何が何だかわからない感じ、だからこそ人と人とが自然に助け合えた時代をとても懐かしくて、心がなごむもののように思い出される。

相手の組織は大人たちを日本中で腑抜けにしてしまう。007もびっくりの悪の組織だ。それに対して、幼稚園児のしんのすけたちがどう立ち向かうのか。どうみても考えても勝ち目がないのだが、思いがけない方法で、父と母を正気に戻させたあと、日本中をノスタルジーに満たしてしまおうとする計画を、しんのすけが必死に止める。