映画は見ていて気持ちよくないとならない、というインドの映画を作る姿勢は好きだ。なので踊ったり歌ったりして楽しませてくれるし、やたらめったら長い。話はなかなか面白くできているものがあり、ムトゥ踊るマハラジャも、それから、きっとうまくいく、も話が実によくできていて見終わった後が爽やかだ。そして、このRRRは、ライムスター宇多丸が「殿堂入り」と言って他の映画と比較できない、と言っているだけのことはあって、俺も映画は普通のおっさんよりはかなり見ているけれども、自分の中でベスト１である。見ていて気持ちがいい。映画はそれでいいのではないか、と改めて思ったし、見ていて気持ちよくなってもらうことにひたすら専念した結果、細かいつっこみや、イギリス支配はそんなに残酷だったのかな、とか、そういう時代考証は全部ひっくり返して、うわーすごいな、と映画の世界にひたればよい。
大画面、大音量で見るべき映画だと思う。長い作品だがそう感じることはないと思う。
