風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

脳の闇

 

中野信子氏は実は結構売れていたらしい。

ツマもこの人を知っていた。俺は脳に関する本がやや好きなので手に取ったのだが、この人の文章のいかにも理屈ぽくて賢い感じが気に入ったので読み始めた。現代の時代のいろいろな現象について、脳ってそういうことをさせてしまうものなのよね、ということについて新書的にあちこちに脱線しながら、なんとなくうまくまとめて書いている。

上野千鶴子の本を思い出させる、女性で頭のよくて難しいことを書いている人。

人の脳は実は自由を嫌う(何かを選択、決断するというのが嫌い)というのが第一章で、そのあとやたらと正義を振りかざす人とか、そういうことについて書いている。冒頭に書いたが知的な組み立てなので、文章は読みやすいのだが、読んでいてちょっとくたびれる。新書って一気に読めないよね。話がどんどん変わるし、書き手の自己満足的な本も多いので。