映画の会でオススメしてくれていた人がいたので、見てみることにした。前から、ちょっと気にはなっていた映画でもあるし。
4人暮らしの家族の中で自分以外の3人はみんな耳が聞こえない。そんな中で歌を歌うことの才能を見いだされる。しかし自分が音楽大学に行ってしまったら、漁師の仕事で暮らしている家族たちはどうなるのか。
自分の夢を犠牲にするのか、それとも家族たちに苦難を強いるのか。
親の目線で見れた。
自分には子供の歌声のすごさはわからない。だって耳が聞こえないのだから。
だが、しかし、すごいと言われているらしいし、自分の子供もその道に進みたいと言っている。そうなれば自分たちはいろいろと苦労することになるのはまちがいないのだけれど、子供の夢を大切にしたい。
そんな話、種類が違ったり、いろいろ違ったりしながらも、実際の世の中に似たようなことはよくあるのではないかと思う。
息子が、自分にはそのすごさがわからない世界で社会に認められるようになる、という日が自分にだっていつか来るかもしれない。
この映画の中では、沈黙を利用した斬新な演出がある。
びっくりするし、そして、上に書いたようなことを考えさせてくれる。
いい映画だった。