風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

愛なのに


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隠れていた名作。

Netflixで視聴。「愛なのに」という手書きのタイトル文字がじんとくる。愛という文字がおおきくて「に」に向けて、次第に小さくなっていくところが可愛い。題字は大事。

登場人物は何かがみんな思った通りになっていない。彼らを突き動かしているものは、彼らが抱えているものはきっと「愛なのに」・・。

古本屋の男に熱烈に求婚を迫る女子高生。その男が抱えている昔好きだった女性への思い。そして、その女性がある問題を抱えた男と結婚。

どれも「愛なのに」。と言っていいようなものなのだろうけれど、何かうまくいかない。見方次第では、うまくいっているともいえる。うまくいっているともいえるが、思った通りにはなっていない。その感じがまさに人生ってこういう感じだよなと思わせてくれる。

古本屋の店内も、出てくる女性も、ラブホテルの内装も、どれも清潔感があって独特の美しさがある。主人公の多田さんの部屋もいつもこぎれいにしてある。

美しいよね、人生は、いろいろうまくいかなくても。

そんな感覚が心に残る。

 

女子高生役の河合優実が、マイペースで多感で一途だけれど社会性のある大人っぽさもある役柄が微笑ましかった。恋愛関係で元気がなくなってきた人にお勧め。