風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

しばし一人暮らし

 ツマと息子は大学の見学ということで旅立っていった。今夜空港の近くのホテルに泊まり、明日の朝の早い便で羽田から機上の人となる。オレが息子と同行する案もなくはなかったが、結局のところツマが息子と同行することに。背中が痛い痛いといっているので気の毒なのだが。

 夜になって自宅に俺しかいないのは久しぶりだ。誰かを呼んだり、何か馬鹿なことをしたりするならチャンスだろうけれど、1人で気ままに過ごすのを好むので気楽に見れる映画を視聴した。残念ながら、あまり面白くはなかった。

 リビングにいると1人感が高まる。そうか、結婚しないで1人で暮らしていたらこういう感じだったのだな、と思うと、独身でいい年になって一人暮らししている人たちの味気ない感じをしばし共有できた。息子がいることで出費もあるし、いろいろ神経を使ったりするけれど、結婚して子供がいる方が賑やかなのは確かなのだなと。30代で一人暮らしをしていたときには、そういう寂しさのようなものは感じなかった。年を取って体が衰えてくると孤独は身にしみるものなのかもしれない。

 リビングにいるのがいたたまれずに、そこよりは狭いいつもの自分の居場所にて晩ご飯を食べた。無印良品グリーンカレー。1人だと食事も簡素になるな。1人暮らしの人の方が寿命が短いという統計を見たことがあるが、栄養が足りなくなるのかもな。

 少しだけエルデンリングで遊んだ。下手くそなので死んでしまい、戦って貯めたルーンがなくなってしまい大笑いしてゲームを片付けた。気がついたら午前0時を回っていた。子供やツマと家にいるときにはめったにないことだ。

 冷房の効いた部屋で床についた。老人になって1人暮らしになったとしても、生活が荒れないようにしたいな、と早めの決意。