出ている役者がどれも主役級。NHKの大河ドラマかと思うくらいに、うまい俳優がみっしり入っている、役者よし、脚本よし、音楽よし、なので、それは面白かろう。前から存在は知っていたのだが、タイトルがすごく地味だったので「そんなに面白くはないかな」と敬遠していたのだけれど、身の回りの人の評判がいいので試しに見始めてみたら止まらなくなり、全7話のうちの4話までを一気に見てしまった。
悪人たちのドラマなので、悪人たちが滅び敗北するのがカタルシス。どうやって滅ぶのかなと思いつつ、しかし彼らの計画も綿密だし隙が無い。こんな連中、本当に滅ぶことがあるのだろうか、と思いながら見るのはなかなか新しいドラマの楽しみ方だと思う。悪の組織のボスの豊川悦司の悪役ぶりが、人を殺すことを楽しんでいるかのような快楽犯罪的で、いよいよ滅んだらいいのにと思わせられる。
悪い奴ら、をこんな風にドラマにしたものは珍しい。
綾野剛も何を考えているのかわからないところがいいし、ピエール瀧は犯罪者の役ばかりだなと思うけれども、やらせると実にはまっている。NetFlixがこうやってお金を使ってドラマを作り出すと、スポンサーがうるさくいってくる民放はスケールの大きいドラマは難しいだろうなと思う。VIVANTもスケールは大きかったが話はまとまりがなく、展開にもなんだか納得感がないままに終わってしまったものなあ。
ツマにも面白いよと勧めたのだけれど、ツマは勧善懲悪ものが好きなので受け付けないようだった。