たった2日で全7話を一気に見させてしまう、このドラマは確かにグイグイと見させてしまうものがある。何を考えているのかわからないような、豊川悦司と綾野剛が興味を惹きつけたからだが、見終わって1日経つと色々気になるところもあった。
ここからはネタバレですので、ドラマを見る予定の人は読まないでください。
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まずは山本耕司が演じる本部長で、彼が騙されてしまうところが話の山場になるわけだし、そこが見せ場になる。土地の持ち主はいつでも寺の中にずっといるわけだから、本人確認に会いに行こうとすればいつでも行けたはずだ。110億の取引なのだからそれくらいの労を惜しんだことが、オレとしては心に引っかかった。本人確認をしなかったことが致命傷になるという話なのだから。会いに行けば良かったのに、と、ドラマを見ながら思った。そうしたらドラマが成立しなくなるけどね。
北村が演じる情報屋が沖縄でおこなったある行為で、地面師たちの計画は大きく揺さぶられるわけだが、豊川悦司演じるハリソン山中はたちまちその情報屋を沖縄で拉致する。尾行していたのだ。んー、尾行していたくらいなんだから、沖縄でのあの行為を阻止することもできたんじゃないのか、と、あとから思った。
人が死ぬ描写が生々しくて残酷である。これはテレビでは放映できないよな、苦情くるよな、という作品だった。特にある人物が高いところから墜落するシーンはオレにとっても、心に軽い傷を残すほどだったし。教育上、子供には見せたくない。
仲間だった人物まで殺してしまうので、物語としても、見ていて気分が悪くなる加減はこれまで視聴したどのドラマよりも高かった。
細かいこととしては。
豊川悦司が「あなた、人を殺したことがありますね」と綾野剛にいうシーンがあるが、それが合ってるとも間違ってるともドラマでは描かない。
刑事役のリリーフランキーのメモを後輩の刑事が手にするが、それを生かしているシーンが出てこない。
見た後で、嫌なシーンがフラッシュバックする、結構心に傷を残すようなドラマだ。一気に見てしまったのだけれど、楽しんで見てしまったけれど、人には見ることをおすすめしない。
ドラマから得られた学び。
1 権力がありそれに酔ってしまい、人を小馬鹿にしているような人は騙される危険が大きい。
2 人が信じること、それはその人が信じたいことだ。