オレには普通のよりも強めの守護神サマが付いていて、凄惨な状態、悲惨な出来事からオレを守ってくれる、ということにしてしまっている。そんな妄想に寄りかかって暮らしているほどオレは弱い人間なのである。そしてしかし、守護神サマのようなものを信じているがゆえに生じる心の安定もあり、強さのように見えることもあろう。
寝る時は今日も無事に終わりました、ありがとうございましたと感謝の気持ちを伝える。2日に1ペンくらい忘れる。
朝起きるのが苦しい時も、大丈夫、オレには守護神サマがついているんだから、と自分を励ましたりもする。そして、そうだね、きっとなんとかなるね、と、思う。自分を勇気づけるのに使っているので、これこそが正しい神仏の使い方であろう。世の中は運の要素が多くて、自分の意思とか努力とかではどうにもならないことが多い。まずはそれを受け止めて、そんな中で、せめて自分だけでも助かりたいという利己的でいじましい思いの中で、オレの中の守護神サマは育まれてきたわけだ。
守護神サマを持ち始めて3ヶ月くらいになる。寝る時に何かに感謝するのは気持ちがいいので、役に立っていると思う。
守護神サマのイメージは、緑のような紫のようなモヤモヤした煙みたいな感じにしている。雲みたいな。そんなものに向かって心の中で話しかけている。
ちょっとヤバいやつみたいだが、そういうのを何も持たずに暮らしている人たちはどうやって心を安定させているのか、不思議に思ったりする。そして昼間も時々、青空を見て、そよ風を浴びて、守護神サマありがとう、と、感謝してみたりする。
でもこれは、会社の人たちにはナイショだ。