池井戸潤原作の小説の映画化。映画の冒頭に出てくるが、シャイロックというのはシェークスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる金貸しのこと。これはつまり金貸しの話で池井戸潤の得意なやつということだ。
綺麗な勧善懲悪もので見ていて気持ちのいい話であった。こないだ「地面師たち」を見たばかりなので、また架空融資とかそういう話なのかよ、と少し思ったけれど。この映画を見たのはタイトルが気になったから。阿部サダヲの演技を見たいと思ったから。どんな映画なのか興味がわいたから、ということだ。
働くってことは大変だよな、と思った。
架空融資とわかっていながらお金を貸すことに加担した男、そして、それをとりまく銀行の中のいろいろな人間模様。みんな自分の立場に合わせてやるべきことを懸命にやっている。