変化を受け入れる、という言葉がしみる。
加齢で視力も聴力も弱ってきた。親の体力も減ってきている。そんな中で、いよいよ転職することの覚悟を決めないといけないかな、と思い始めた。30年近く働いたところを去って、別のところで働くことを考える。考え始める。体が反応して帰りの電車で少し吐き気がするくらい気持ち悪くなった。ストレスかな。うー、気持ち悪くなってきた。電車の中でスマホゲームをやったせいかとも思ったが、乗る前からすでに胃が重かった。
早めにとこに着いたのだが330頃に目覚めて、転職した場合の会社の反応や、必要になるだろう面倒なイベントごとや事務処理について想像してみたら、お腹がグッと熱くなるのがわかった。身体が反応しているのだ。
なるほど、こんなふうになるものなのか、と思った。これがストレス反応というやつかな。
熱くなったのは数秒だった。
とりあえず、適当に選んだ大愚和尚の訓話をいつものように聞いていることにした。20分くらいしたら、その面倒なイベントごとや事務をする覚悟が次第にできてきていた。
やるしかないんだよな。そしてやれないくらい難しいものでもないはずだよな、と。変化するものなんだ。変化することが、この世の中の動かせない絶対の法則なのだ。何もかもが変わっていく。
いやだなあ、面倒だなあ、と思う感覚が、截然とはっきり切り替わるのを目撃できた。珍しい時間を体験した。心は切り替えられるんだな。覚悟する前とあとでこんなに変わるものなんだな、と自分で目をみはった。
小舟を浮かべてそれに乗ってしまったら、あとは風と波にまかせるだけ。どんなことが起きるのかは予測が難しい。
神経が昂ってしまいうまく眠れない。