どの部署に行っても地獄だという話を聞いたし、こないだブログに書いた。
今の会社の外に出てみたらどうだろうか、とも思ってみて、そうして会社の外に出てみてもやはり「いずこも地獄」と思ったのでそれについて書いてみる。
やったことがないことに挑戦するのは楽しいかもしれないけれど、この年からなのでそう簡単には身につかないだろうなー、などと。給料も下げざるを得ないであろう。お金で神経をとがらせる暮らしはできればもうしたくないものだ。給料を減らしてでもやってみたいことがオレにあるだろうか。
やったことがないことに挑戦し続ける今の会社の暮らしは、ずっと走り続けなくてはならないランナーのように苦しいのだが、同じことばかりずっと説明したりやり続けたりする、おだやかな暮らしが果たしてオレに向いているのだろうか。「昨日と同じ今日」を守り続けるような仕事が。
インストラクターの仕事を5年くらいやっていたときに、同じことを幾度も違う人に説明続ける日々がまるで足踏みをしているようで、なんだかいやになってしまったのを思い出した。やれるかどうかわからないことをやる苦しさもあるが、やれるとわかりきっていることを繰り返す苦しさというのもある。
毎日が旅のような暮らしだったら、楽しいだろうか。自分の帰るべき場所がない暮らしが、そんなに楽しいだろうか。
仏教に「一切皆苦」という言葉があって、どんなものにも苦しみが混ざっているものだという意味だが、確かにそうかもしれない。たっぷりと寝ていたいので寝ていたら給料がもらえるとしたらそりゃ3ヶ月くらいはうれしいだろうけれど、1年もしたら何か人の役に立つことをしたくなりそうな気がする。
起きることを受け入れて、風に吹かれて、なりゆきにまかせて、目先のことをうまくさばきながら生きていくのがもっとも巧みな生き方なのかもしれないな、と。