息子が学校に行きたくなくなってしまい、行きたくないと言っているものを無理やり行かせるのは、なんだかオレの目指す親の振る舞いではない。楽しむことが大切なのだ。人生は。楽してばかりはいられないし、どこだって地獄なのだが、それでもイヤだイヤだと泣きたくなるくらいイヤならば、それはやめた方が方がいいと思うわけだ。
結局、2日ほど学校を休んで家でリフレッシュして、また明日から彼は学校に行くことにしたらしい。要は食べていくための生き方を見つければ良いのだから、高校を無理に卒業しなくてもいいとオレは思っている。いろんな生き方を見つけたり、考えてあげたりするために親がいるのだと思っている。そんな風に腹を決めて覚悟していた。でも彼は学校に行くべきだと決めたようだ。
なんの悩みもなく朗らかに気楽に学生生活を送ることができたら彼もラクだったろうに、と、親としては不憫である。
そういう苦しみや悩みを一緒に乗り越えようとするのはしかし、家族というものの味わいかもしれない。悩みを乗り越えていく子供を応援して、その突破するところに感動できるのは、悩みのある親の特権だ。