風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ピアノデビューと、手持ち現金

息子が電子ピアノをネットで売ろうと思う、と、言い出した。ピアノを息子がたまにひいているのを聴いているのは好きだったし、せっかくうまくなってきたのになんで、と聞くと、ギター一筋でいこうと思うと言っていた。

手持ち現金がなくなってきてしまったことが、心の自由度を下げてしまい、なんだか窮屈な荒んだ気持ちさせているのではないかと思った。よくわかる。貧すれば鈍する。今の世の中、そんなにたくさんはお金はなくても暮らせるものの、ちょっとしたものを自分の好きな時に手に入れられない、お金がないから、というのはつらいものだ。だから人はお金について勉強するのだし、貯金したりするし、いろいろ工夫するわけだし、詐欺にだってひっかかる。ブラックバイトに堕ちるやつもいる。

 

電子ピアノはオレが買い取ることにした。

ピアノを息子の部屋から、和室に移動。お金は財布に入っていたお金を渡した。まあまあの大金である。

何か、オレの彼への心配りのようなものについて頭が回ったのか「何か怒ってない?」と息子に聞かれた。全然怒ってないのでそう伝えた。

 

これでふところも暖かくなり、彼も精神的に少し余裕が出てくるかなと。オレも何か心を広がる趣味を増やしたいと思っていたので、少しずつストレス解消に電子ピアノを鳴らしてみようと思う。1時間くらい、坂本龍一戦場のメリークリスマスを練習してみたが楽しかった。まさか、この自分がピアノデビューすることになるとは。

先のことは予測できないものだ。

 

還暦が見えてきているから、大してうまくはなるまい。まあ、楽しめれば良かろう。