自閉症スペクトラムに興味が湧いたので読み始めた本。Amazonで中古で仕入れた。
匂いに敏感、眩しいものやうるさいものが苦手、人が言い争っているのを見るのが人一倍つらい、などの感受性の鋭さが見られる一方で、言葉を額面通りにとらえすぎて裏の気持ちを汲み取れなかったり、興味のわかないことには見向きもしないなどの鈍感と取れるような振る舞いもある、と読んでみてわかった。
濃淡が一般の人よりも極端なのだな、と思った。自閉症スペクトラムの人と接する時には、そういう特質にイライラしたりしないで、それを楽しむように心がけたほうが良いのかなと思った。
自分の興味のあることを優先してしまう本能のようなものを持つ体質、なのらしい。だから、興味のわかないことを強いられたり、興味のわかない人とのコミュニケーションを強いられる状況は人一倍苦しいのかもしれない。
何事にもハマれない、薄く広く趣味を持っているオレの体質の正反対なんだな、と思う。ルール化すればそれにきちっと従うが、逆にそのルールを踏み外している人はすごく不快に感じられるとか。
生まれつきのようなもので後天的なものではないらしい。こういう人は世の中と向かいあっていく自分のスタイルを決めてしまって、そしてそれを受け入れてくれる人たちやパートナーのようなものを見つけることができたら、その尖った才能や集中力を重宝してもらえて、ややユニークな経路で幸せにたどり着けるのかな、と思う。