風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

結実

人事部から「人事異動の処理のために、システムに異動希望する旨を入力してほしい」と連絡があった。昨日のことだ。昨日は帰宅したら21時過ぎていた。なので、食後にすぐに寝てしまった。申し込みをしたのは今朝になった。そして午後には「上長に異動について連絡してください」と人事部から連絡が来た。

まるで池かと思うくらいに水の流れが感じられない川を下っていた。そんな日々だった。それが突然滝になったようだった。ちょうど上長と6月以降のプロジェクトの担当について、話し合う予定だった。しかし、異動の事実を伝えたら状況は一変した。打ち合わせの議題も変更された。オレがいなくなる影響をどう小さくしたらいいのか、についてが会話の主題になった。

彼から言われるだろうあれこれを、ずっと長いこと想定問答として頭の中で練ってきていた。なので、オレは頭の中で何度か話したことを、口で実際に会話するばかりだった。

彼は今朝、オレの異動先の上長を突き飛ばす夢をたまたま見たのだという。予知夢だ。

 

うちは、5人しかいない零細チームだ。やれることも人によって違う。今やこのチームではオレにしかわからないことや、できないことも多くなっている。オレの抜けた穴を埋めようと考えるのは、憂鬱な作業だろうと思う。

だが、それこそがオレが異動するべきと感じた理由なのでもある。

オレしかわからないことがあるので、クビになる危険こそ小さい。しかし、オレに回ってくるそれらの仕事を誰にも相談できないのだ。そんな仕事は受け持ちたくない。そんなところで働きたくない。

彼も応対は冷静だったが、計算や計画の破綻で大迷惑であろう。

 

オレはバカなのか、いやな目にあったことは覚えていても、いやな目にあった時の気分そのものは揮発してしまうようだ。すぐに記憶から無くなってしまう。「仕返ししてやった」と思ってもいいような気がする。しかし、苦しかった気持ちをよく覚えていないので、上長が困っているのを想像して少し気の毒にさえ思ってしまう。

しかし、ツマはずっと怒りを保存している。オレが上長にやられた仕打ちを彼女の方が鮮明に覚えているようだ。上司は多分困っているよ、と話すと、快哉を叫んで、ざまあみろ、と言っていた。溜飲が下がったらしい。オレの分まで怒ってくれていて、ありがたい話である。

オレのようなやつを「お人好し」というのだろうなあ。

 

ブログを読んでいる大学からの友人からも、祝いのメッセージが到着。

オレのスマホは小さなお祭り騒ぎ。

新しい部署とて天国ではない。が、しかし、今の部署よりは色々納得しながら働けることだろう。

明日から色々なことが新しくなる。