この予告編は、オレ的にはいまいちなのだが、黒澤明の有名なサスペンス映画だ。
自分の人生を賭けた大勝負に出るためにお金をそろえた夜、あろうことか抱えの運転手の息子が誘拐されてしまう。自分の息子と間違えられて、だ。法外な身代金を自分の運転手の息子のために払うのか、という葛藤と、それを支える警察の機敏で着実な動きが見所の映画である。ものすごくおもしろかった。
警部役の仲代達矢がかっこいい。いつも冷静で判断が正しくて仕事ができる男というのはこうでなくては、と見ていて思った。
タイトルの「天国と地獄」も、高度成長期の日本の歪みやひずみを感じさせるものでるとともに、映画の中で何度も出てくるヘロインについての暗喩でもあると思えた。長い映画だったのだけれど、ぐいぐい引き込まれてしまった。