「それが損なわれたら苦しい、腹が立つ」
そういうものを「欲」と定義しようと思う。
だから、欲は人を苦しめる根源だと仏教は言っている。楽をしたい、手を抜きたい、という欲はこれまで考えやすかった。しかし、今朝布団の中でオレの抱いていた全く違うタイプの欲に気がついた。
「きっちりやり遂げたい」
という欲に。
目についたきっちりしていないものはオレにとっては不快だ、なんとかしようとしてしまう。きっちりさせるために我が身を使って、サボりたいという欲を抑えて頑張っているように思えてもいたが、実は損なわれるのがつらいからという欲に操られてやっているということもある。
会社仕事についても、現在、やることになっている諸々は多分いろんな問題を残した状態で時間切れになるだろう。どうしようもない。きっちりやらないことを苦しく思う気持ちもある。
でもこれもまた「欲」なんだよな。そういう自分でいたい、という少し気取った。
こういう自分でいたい、という気持ちとそれを成し遂げる意思の力は尊いと思う。
しかしその根源にあるのは「欲」で、それが満たされないと苦しく感じるところまで強くそれを願っては、今度は苦しみの元になってしまう。
ほどよい加減が大切なのだろう。
今の部署でやることになっているものを、きっちりやりきれない感じがある。
きっちりさせたい。
そうは思うが、それが苦しみの原因になっていては仕方がない。欲を抱くほどに強く願うとつらくなってくるので、やれることを目指すけれどやらなくてもつらくならない程度に目指そう、と思う。
それを確認するのは簡単で
「そうならなかったらつらいか」
と自分に聞いてみたらよい。そうでもない、という水準を維持したらいいのだ。
思っていたような結果にならなければ気分を害するようなら、そこには「欲」が紛れ込んでいる。肩の力を抜くと良いと思う。常にそう心がけたい。