ツマの実家の液晶テレビに画面の横にこちらをむく形で「世界の亀山モデル」と書かれていて、それを見ながら、こんな風に自信満々な企業は危ないよな、と15年くらい前に思ったのだった。その亀山工場をSHARPは手放すことに決めた。

どうして売ることになったのかはわからない。が、確かにSHARPはいっとき「液晶のSHARP」と言ってもいいくらい、日本を代表する液晶のメーカーだった。だからそれをブランドとして売り出したい気持ちはわかる。そのための努力と研究もしてきたのだろう。努力してきたのだという自信と、他の人たちよりも自分は賢いのだ、と人を少しなめた態度をとることで株で大損してきたオレと似ているなと思う。
人はどうして慢心してしまうのだろう。
株に関しても、もうチャートを読んだり需給を考えたり、人の裏をかいて出し抜くようなことを考えるのはやめにした。手堅く、地味に、コツコツと、1番面白みのないやり方で刺激の少ない取引で取引を重ねていこうと思う。
自信のない人が自信を持つことが難しいのと同じくらい、自信過剰な人が謙虚になることもまた難しいと感じる。これをなんとかするには、自分を他人のような目線で見て客観的にとらえられる、もう一人の自分を持てるようにすることしかない。
しかし、もう一人の自分をずっと常駐させるのは頭にとても負担がかかる。考えるのが嫌いな人には難しい。そして世の中でよくいう優秀で尊敬されているような人たちは、この、もう一人の自分がとてもよく仕事をしていることが多いような気がする。