中学生くらいの女の子たちが魔女としての力をもっているという理由で、どこともわからないところに幽閉されて、そしてそこで生じる殺人事件と裁判形式のディスカッションの中で犯人を特定していくミステリーゲーム。
オープニングの、ゴスロリな感じと女の子たちが閉じ込められるという設定から、色物な印象を与えるし自分も遊びながら、この世界はちょっときついかな、と思っていたのだが殺人事件が起きてからのこのゲームはがっつりミステリーだった。舐めていると謎が解けずに「全員抹殺」でゲームオーバーになる。
裁判の場面では例の「異議あり!」で反論する名作ゲームを思い出させるし、言葉の反論ポイントをつかまえてこちらの意見を飛ばすところは、ダンガンロンパシリーズを思わせる。パクリ、というよりは、敬意あるオマージュを感じさせる。
手がかりなどが不十分なまま裁判に入るので、議論しながら次第に事件の全貌が見えてくるところがある。そしてしっかり論理的に推理が進んだ(まだ1話目しかやっていないのだけれど)。誤った選択をすると少し進んでそうして納得のバッドエンドになる。細かいところまで作ってあるので「こんなものだろ?」という手抜き感がない。
選択肢の総当たり式である程度は進められるが制限時間内に犯人を特定できないとゲームオーバーなので、逆転裁判よりも厳しい。そうして、トリックや謎をしっかりと頭の中につくれていないと「普通はその選択はできないだろ」というものが正しかったりするので、正しい選択をしたときの気持ちよさがある。よくできているなと思う。
被害者は舞台から消え、犯人も死刑に処されるので、1つの事件で2人ずつ舞台から退場していく。
息子にもツマにも薦めてみた。冬が来るまでに終わってしまいそうなくらいに面白い。
女の子たちはそれぞれに個性豊かだが、強さも弱さもあり、いいところを少しずつ持っているので、それぞれに魅力的に描かれている。そんな風に好感を持たせるための時間が十分に前半に取られているので感情移入してしまう。そうなった頃に、殺人事件が起きるので「え?あの子殺されちゃったの?」というショックが小さくない。そして犯人を特定してその子が退場するときにも悲しい。公式ホームページを見たら、そうやってあとでイヤな思いをしてもらえるように女の子たちの描き方にはこだわっています、と書かれていた。最低だ!が、それが最高でもある。そんなゲーム。