風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

映画 シャドウズ・エッジ


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正義と悪の対立する話は、悪が強大でこそ面白い。

寄生獣の後藤が破格の強さだったから、鬼滅の刃の鬼舞辻無惨がとんでもなくつよかったから、それらを観ている人たちはそれがどのように倒されるのだろう、ということを緊張しながら楽しく見ることができる。

シャドウ・エッジの犯人側のボスは、とんでもなく強い。ジャッキーチェーンよりも強い。だから彼がどのように倒されるのかをこちらは見る。この映画の主人公は正義側ではなくて悪の方にあると言っていいと思う。

話の展開はときどきご都合主義で見ている人を置いてきぼりにする。なんでここで彼は寝返るのか、なんで拠点に敵がいるのか、見ていてあちこちに「なんで?」がオレの中では乱舞した。行動や発言には必ず「思惑」があって、ドラマというのはそれの絡み合いだと思っているので、理由のよくわからない行動にはオレは乗れなくて、興味がそれで散ってしまうのだ。

でも、この映画の速度感とアクションの派手さは、オレのそういう違和感や気になる感じを吹っ飛ばしてどんどん進んでいった。もうそういうことなら、細かいアラは気にせずに疾走するこの暴れ馬に乗っていこう、という感じで体を預けてアクションの世界に浸った。

そうしてみるととても面白い。悪の連中が強いのだが、ジャッキーチェーンが正義側につくことで自体が少しずつ変わっていき、そうして話に決着がつく。

マカオをロケ地に使っているのも効いていると思う。こういう景色があるのだな、と旅気分で楽しむことができた。