杉咲花の小さくて可愛いけれど何か隠してそうな油断できないたたずまいが「アンメット」とか「市子」に出ているのだと思うのだが(両方とも観てないのだけれど)、この「冬のなんかさ春のなんかね」は、それが止めどなくあふれている。
自然体のにじむ演技がすごい彼女なのだが、それがすごい。ほとんど彼女を映してばかりいるドラマで、ナレーションも、人間関係の説明も、なんにもない。自然体が持ち味のドラマなので余計なものは何も入っていない。ただ、説明がないので、ドラマの前半と後半で1年の時間が流れていて、その間に何があったのかも説明してくれない。このドラマはそういう意味でミステリーでもある。
ただの謎ドラマでもない。
恋愛は生まれたときが一番輝いている、付き合い始めるとどうしてもかつてのような味にはならない、ということを主人公の土田文菜はためつすがめつ考えていて、そうして彼女の職業は小説家なのでいろいろな人とのリアルな出会いの中で、小説のネタを作ってもいるように見られる。
可愛いけれど、怖い女なのだ。
何を考えているのかわからない、という意味で。
このドラマはミステリー的だと思うので、次第にいろいろな疑問を埋めていってくれて、最後にはなんともいえないしみじみした感慨と、物語とのしての空白が埋まったことで得られる深い納得感を味会わせてくれるのではないかと期待。
観ようと思っていたのだが存在を忘れていた。
「好きそうなドラマあったよ」
とツマが教えてくれたので、観ようと思っていたことを思い出して、TVerで視聴。