マレーシアの一角にある、特殊な文化で暮らしている人々について20年くらい研究している人と、アナウンサーの仕事をしている人との対談。
多分、今年読んだ本の中で、オレへの影響度合がトップだろう。
すごくいい本だったが、他の人が読んでも同じように感じるかどうか。
この界隈の人たちには、ありがとうとか、ごめんなさい、がない。とにかく人と人とがみんな平等的対等だということが文化の根本にある。だから、いい獲物を取ってきた人がいたら、それをみんなで貶しあって、誰かが得意になったり、取れなかった人が肩身が狭くなったりしない。競争原理がない。
縄文時代もこんな感じだったのではないか。狩猟と採集で生活していた頃は。
近代化のおかげで刺激的なものや、美味しいものなど、いろいろ味わえるようになったのだけれど、人と人とを比べるのが自然な世界になった。
マウイというこの世界の人たちは何しろ人と人に差がつくことを警戒している。学校はあるがほとんどの子供は行かないらしい。
ずっとみんな好きなだけゴロゴロして、だれかが獲物を取ってくると、それをみんなで分けて食べる。現代のSNSや掲示板は、オレはお前らより強いぜ、とか、私はあなたたちよりも品質の高い暮らしをしてるの、みたいに差別化に熱心だ。そのおかげで人は疲弊してないか。
差が生じることを何より警戒する社会、という観点はオレにはこれまでなかった。
こういうのこそが読書の楽しみだろう。
この本は、下の動画で紹介されているのを見て知った。この人たちのこの動画はツマが見つけてきた。
