風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ほんのノスタル爺

天気がいいので散歩。家の付近は飽きてきたし、天気も素晴らしい快晴なので思い切って、小学生の頃の思い出が散らばる池尻大橋や三軒茶屋周りを歩くことにする。

三軒茶屋から太子堂を経由して、池尻の昔暮らしていたあたりにたどり着く。

道路こそかつてと変わらないが、景色はまるで違う。そりゃそうだよな、50年くらい前の景色を探しに道を歩いても、そんなものが見つかるわけない。この辺はこんなでこんなことをしたんだよな、と時々立ち止まるが、全く景色は違う。

 

何度も散髪した「プリンス」がまだ営業中で、そのおかげでなんとか昔の記憶と今の世界を重ね合わせることができた。

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父親が俺のラーメンチャーシューをつまみ上げてしまった中華の店も、学用品を買い揃えた薄暗い文具屋も、10円の粉ジュースを買いまくった駄菓子屋も、みんな雲散霧消。どこにあったのかさえ、もうよくわからない。

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懐かしいので多聞小学校に行ってみようと思ったが、景色が変わりすぎて道がわからなかった。小学校への行き方がわからない、というのは結構ショックだった。調べればもちろん行くことは可能だろうけれど、生き方がわからなくなっている自分に白けてしまい、学校に行くのはあきらめた。

 

天気が良いので汗をかいた。この街がこれからどう変わろうと構わない。失われてしまった景色がどう変わろうと何も感じることはないのだ。

子供のお遣い

息子が新宿の塾に学校のクリアファイルなどを忘れて帰ってきてしまった。

「どうせ暇なんだろ?」

と傷つく言葉を言われつつ、確かにこれと言って重要な用事があるわけでもないので、息子の忘れ物をとりに新宿に出て行った。ちょっとした小旅行だと思えばいい気分転換になるし、歩くのは体に良いはず。

 

渋谷から100円で乗れる小さいバスに乗った。

思わず乗ったのだが代々木上原行き、ちょっと遠回りになってしまった。

ハチ公バス 概要 | ハチ公バス | 渋谷区ポータル (city.shibuya.tokyo.jp)

 

「松濤」という日本の金持ちが住むところの前をはじめて通ったが、バス通りは別に特徴はなかった。バスに乗ってくる人たちはどことなくみんなお金持ちの雰囲気。甘やかされて育っているっぽい幼稚園児の女の子が、品の良さそうな母親に「やーだ!」と通路を挟んだ向かいの席で愚図っていた。

代々木上原駅から小田急線の鈍行で新宿へ。ずっと最近天候が良くないのだが、空は暗い灰色で空気も湿っている。

新宿からはツマにもらっていた地図を頼りに歩く。新宿の西口から出て西武新宿駅むきに歩いて行く。あんまり行ったことがない地域だった。小さい児童公園があって、おじさんたちが暗くうずくまっていて、こんな児童公園には絶対に子供は来ないだろうと思った。この公園には足を踏み入れたくなかった。マイナスのオーラーが充満していた。

息子の通っている塾に着いたので受付に行って、息子の生徒番号を伝えて無事に忘れ物だったクリアファイルをゲットした。

 

そのまま電車で帰るのもつまらないので、ちょっと試しに渋谷まで歩いてみることにしようと思い立ち、高島屋の横を抜けて南に向かって歩いて行った。

いろいろな建物がありいろいろな道がある。

平日の新宿だというのになかなかの混雑。土日と見間違うほどに。

千駄ヶ谷の横を抜けて竹下通りに合流するところで、ちょっと竹下通りを歩いてみようかと思ったが、それが間違いだった。平日だというのに大変な混雑。午後3時くらいなのだが、高校生くらいの少女と外国人の人たちで道は大混雑。おまわりさんも客引きに注意と路傍に立っている。そして、ぽつりぽつりと雨が降ってきた。

なんとか原宿駅まで人並みをかいくぐってたどりつき、そこからは明治神宮の横を通って渋谷に向かうだけだ。

すれ違う人の40%は外国人。マレーシア人の団体さんのような人たちともすれ違った。こんなところにきて何が面白いのかな、よくわからないなと首をかしげつつ。足は結構痛くなってきていた。

 

渋谷に着いたときには雨はしっかり降り始めていて、地下鉄で家に向かった。鈍行に乗ったのに混雑していた。

 

ミツバチのささやき


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ものすごく有名なこの作品、映画の会で話題に出たので「あー。見ておくべきだよな」と感じてAmazon動画で見ることにした。レンタルがなくて買いきりしかなかった。2000円払ったが、またいつでも見たいときに見れるのはうれしいかも。

アンナ・ハレントという女の子が主役なのだが、この子のかわいらしさと存在感はものすごいと思う。

映像の1つ1つが美しい。さすが誰もが名作だと語る作品だ。

出口。職場復帰にむけて

神保町の心療内科に「意見書」を書いてもらいに行った。

自分的にはだいぶ回復してきていてもうそろそろ働けるだろうと思っているのだが、会社としてはちゃんとお医者さんの意見をもらって手続きしないと、ということらしい。先生にも「復職して大丈夫そう」のようなことを書いてもらい、それを家に持って帰ることにする。薬を処方してもらったわけでもないし、ずっと話を聞いてもらったと言うことでもなく「何をしてもらった」という部分は説明しにくいが、すみやかに診断書を書いてくれたということが何よりもありがたかった。

 

tabelog.com

せっかく神保町にでてきたので何かおいしいものを、と少し歩いて見つけたのがこのお店。「カレー」と店の名前にはあるのにアイコンがなぜか生姜焼き。自分は生姜焼きのカレーつき、を注文した。カレールーは特にそれほどうまいとも思わなかったが、生姜焼きは驚くほどにおいしかった。豚の肩ロースを使っているようだった。もも肉よりもこういう肉の方があうのかな。ショウガを何かに溶かしたソースをかけていたが、これがおいしかった。

常連ぽい人がカウンター越しに店主としゃべっていた。

「もう40年くらいになるんです」

と言っていた。確かに店のしつらえは古かったが客は次から次へと来ていた。

 

糖尿病と診断されてしまったこの2月からずっとご飯を控えめにして、ポテト類のお菓子や、小麦粉を使ったお菓子類は一切控えてきたので、体型は着実に変化してきていておなかもあまりぽっこりしなくなってきた。

そのせいかどうか、あまり小麦系のものに食指が動かない体質になってきていて、ラーメンなどは以前ほど食べたくなくなっている。付き合い的に行くのはOKだし、行って食べたらおいしいなと思いこそするが、あまりラーメンを積極的に食べたいとは思わなくなってきている。体質って変わるんだなあ、と思う。

なのでラーメン店が腕を競い合う神保町で、結局のところ、生姜焼きを食べたりしたのだった。

 

サンドラの週末

4/21 の映画好きの会のテーマは、フレッシュマンにおすすめの映画。

オレは、

WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常

をオススメしたのだが、「サンドラの週末」という映画を森さんという方が案内してくれた。下にあるようなえげつない設定なのだが、その設定を受け入れて映画を見続けるといろいろと心に湧き上がるものがある。

 

体調不良から休職をしていたが、ようやく復職できることになった矢先の金曜日に、上司から解雇を言い渡されたサンドラ。解雇を免れる方法は、16人の同僚のうち過半数が自らのボーナスを諦めること。ボーナスをとるか、サンドラをとるか、月曜日の投票に向け、サンドラは家族に支えられながら、週末の二日間、同僚たちを説得に回る。

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オレもメンタルをやられてただ今長期休暇をもらって療養中なので、自分と少し重ねてしまってよりいっそう感情移入した。


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こうありたいという自分と、お金が必要という現実。それぞれの人の中にそれぞれの「選択」がある。覚悟を伴った重たい選択が。

いい映画だった。

 

 

1時間睡眠

眠れなくて煩悶して朝の330頃に風呂に入ったら、ようやく400頃に眠くなったので、これでやっと眠れると思ってうとうとしたら、530になったのでお弁当を息子に作るために布団から出てきた。眠気が弱いので布団から出るのはなんとかなったが、しかし、頭がずっとぼんやり。頭に蜘蛛の巣が張ったみたいになっているので、息子が学校に元気に出て行ったので、そしてお腹が膨らんだので寝ることにする。

寝れなくて灯を消して静かに風呂に入ったら、遠くから眠気がやってきた。今度からは寝床でジタバタしないで風呂に入ってみることにする。

 

風薫る

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ツマと近所の寿司屋でランチをする4月。「満腹ランチ」を食べた。

朝、5:30に起きる生活が始まったからか、休みが残り少なくなってきて会社がいやなのか、咳き込むようになってきた。だらだらと仕事をしないでいる日々というのは体に良かったのだな、と当たり前のことを改めて思う。

 

「葬送のフリーレン」を全巻読了。1~12巻まで。

TSUTAYAで借りた。アニメは6巻分まで。11巻の「黄金郷のアウラ」編は読み応えがあって非常に面白かった。

昼ご飯を食べた後、連日必ず午睡。これが体に良いのかもしれないが、実際の勤務が始まってからはこれはできないだろう。体調を崩さないようにしたい。

コロナで自宅通勤だったのだが、さすがにコロナを理由に自宅通勤はできない時勢となってきた。コロナがなくても自宅通勤でいいじゃんと思っていたのだが、そういう会社はめっきりなくなっていて、うちの会社もそんなわけで5月から週に3回は会社に来るようにと指示が出た。会社に来たって何がどう変わるわけでもあるまい、と思うが、いろいろなコミュニケーション類はとりやすくはなるだろうな。

それが業績につながるのかどうかはわからないけれど。

 

晩ご飯はインドカレーを食べに出かけた。息子とツマと3人で。