風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

四畳半神話大系

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夜は短し歩けよ乙女、から、夜明けを告げるルーの歌、と見てきたら、やはりこの代表作を見ないわけにはいかない。昼飯の友Kはこのアニメが気に入っていて、家でビールを飲むときによくつまみにしているという。

ある若者が大学で新入生の時に入ったサークルによってどんな学生時代になったのか、ということを、そしてどれもさえない結果になるのだが、を、やり直しを繰り返しつつ見せる。そう、どんな選択をしても、会うべき人には会うことになるし、うまくいかない人はそれなりに結果になるのだ、ということを、しみじみ感じてしまう。

小津君という主人公をおかしな道に毎回引き込む妖怪顔の友人、謎の先輩樋口清太郎、美人だけれどもとても自分では制御できない明石さん、美人の歯科衛生士さんの羽貫さん、などこんな面々と過ごす大学生活はカオスであるし、こんなひどいことにはならないよなあ、と思いつつ、いやいやこんなもんだったと思ったりもする。アニメ好きの男性の大半が抱いているだろう、学生のころの過ごし方は失敗だった、という思いを麻薬のようなアニメの動きと、まじめなのだが鬱屈した主人公の末路と、めちゃくちゃな登場人物たちが昇華してくれる。

人生ってうまくいかないもんなんだよな、でも、それがいいところでもあるんだよな、という気分にさせてくれる。まさにビールのつまみにちょうどよいアニメだ。

ツタヤで全巻借りてきてしまった。

 

ちなみにエンディングの、やくしまるえつこ、の歌も宇宙的でこのアニメにすごくあっている。これについては別の記事で書いた通り。