風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ほんのノスタル爺

天気がいいので散歩。家の付近は飽きてきたし、天気も素晴らしい快晴なので思い切って、小学生の頃の思い出が散らばる池尻大橋や三軒茶屋周りを歩くことにする。

三軒茶屋から太子堂を経由して、池尻の昔暮らしていたあたりにたどり着く。

道路こそかつてと変わらないが、景色はまるで違う。そりゃそうだよな、50年くらい前の景色を探しに道を歩いても、そんなものが見つかるわけない。この辺はこんなでこんなことをしたんだよな、と時々立ち止まるが、全く景色は違う。

 

何度も散髪した「プリンス」がまだ営業中で、そのおかげでなんとか昔の記憶と今の世界を重ね合わせることができた。

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父親が俺のラーメンチャーシューをつまみ上げてしまった中華の店も、学用品を買い揃えた薄暗い文具屋も、10円の粉ジュースを買いまくった駄菓子屋も、みんな雲散霧消。どこにあったのかさえ、もうよくわからない。

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懐かしいので多聞小学校に行ってみようと思ったが、景色が変わりすぎて道がわからなかった。小学校への行き方がわからない、というのは結構ショックだった。調べればもちろん行くことは可能だろうけれど、生き方がわからなくなっている自分に白けてしまい、学校に行くのはあきらめた。

 

天気が良いので汗をかいた。この街がこれからどう変わろうと構わない。失われてしまった景色がどう変わろうと何も感じることはないのだ。