風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ツマが寝袋で寝てみた

息子が冬キャンプをボーイスカウトの活動でやるらしい。寒い中キャンプ場で寝袋で寝る、俺から見たら頭のおかしい行動だが、しんとした冬の野原でひとりで寝袋の中で自然に包まれて自分を見つめる時間はたしかに何か意味があるのかもしれない。何も意味がないかもしれない。

凍死されては困るので、寝袋の下にひく折りたたみのマットをツマが買った。家にあった夏用の寝袋を二重にしてそこにツマが入り、窓を開けたら自然環境に似せた部屋で実際に寝れるものかをツマが実験した。そして寒くて眠れない、という結果を得た。まあ、ツマは寒がりなのではあるが、そういう話を聞いたので買ってもいいんじゃないかと俺も同意して、モンベルンの冬山用の寝袋をツマがアウトドアの店に買いに行った。30000円なのでちょっと高いけれど、息子の安否を気遣わずに済むのなら、まあ良かろう。ボーイスカウトは来年も冬にキャンプしようと言い出しそうなので、何年も使うなら悪くはない。俺も使うかもしれないし。

万が一何か事故があっても、自分を責めることはないだろう。それが心安らかに暮らすには結構大切。

そしてまたツマは家の中て寝袋にもぐって寝た。さすが冬山用、今度は朝の5時まで寝ることができた、とのこと。寝袋に入った日の朝は、いつもに増してぼんやり気味のツマであった。

母の愛、なのか。

代わりに自分が一晩寝てみるという発想、そして行動はなかなか俺にはできない。