昨夜、ツマと息子が
「ナンとカレーが食べたい」
と言った。近くに行きつけの結構美味しいインドカレーの店がある。いくならそこだけれど元日から開店しているわけもない。コンビニはやってるだろうけれど、他にどんな店が営業しているのか見に行こうとツマと散歩に出かけた。マックや松屋がやっていたのは想定通り、シャトレーゼ、肉と米、元日からやってるんだと、意外に思ったりした。
ふと見たら、例のインドカレーの店が路上に看板を出している。ほのかにスパイスの匂いが。
まさかと疑いつつ、店に近づくと営業中らしかった。なんと都合のいい偶然。
息子に連絡して3人で、インドカレーにありつけた。小さい奇跡に恵まれた。今年はきっと、不思議な力が応援してくれる年になるに違いない。
心の病スレスレの年末の自分だった。今とて、睡眠不足になったら、また悲しみコーティングされてしまうのだろう。でも、今朝は頭痛を感じずに布団から出られた。ありがたいな。
600くらいに目が覚めたので、正座をして布団に座り、10年くらい前に学んだマインドフルネス瞑想をしてみた。呼吸に意識を集中して、心に去来するものをそのまま見つめる。すぐに雑念がわくけれど気にしないのがコツらしい。ただ吸って吐く。頭が透き通ってくるような感覚があった。朝10分、できるだけやるようにしよう。
昨夜「心掛け」として心にインストールしたものがある。それを何度も何度も思い出すようにしたいと願っている。
1つは自分に集中すること、1つは今に集中すること。
「自分に集中」というのは、一緒に働く人の反応に期待しないということだ。
向こうからなにかやってくれるのではないか、と、昨年は期待してしまっていた。そして期待は外れた。その繰り返しで次第に気持ちが濁ってきた。怨みに近い色にまで心が染まった。向こうには向こうの考えや事情があるのだろう。甘えた気持ちを持っていたのだが、それはもう捨てて、自分がやれることに集中することにした。
もう、同情は求めない。
「今に集中」というのは、未来のことに身構えたり、期待したり、怖がったりしない、ということだ。
準備はするので未来のことを何も考えないのとは違う。理性的に未来を見つめる、感情は未来を見つめるときに混ぜないようにする、という感じだと思う。色々と気に病んで自分で自分を磨耗させていたように思う。もう、未来のことを頭の中でいじったりはするまい。
こうして、心の中に風が通るようになった。
思えば元旦の昨日に、仕事部屋の机の引き出しの中をスッキリさせたことが、こういう気持ちのバージョンアップにつながっている気がする。
引き出しの中を掃除したら、と、提案してくれたツマのファインプレー、かもしれない。