風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

十二人の怒れる男

www.youtube.com

ヘンリーフォンダ主役の名作映画、陪審員ものの古典にして原点。久しぶりに見てみたくなり、また、息子が好きかと思って借りてみたが、中一の子供にはちょっとピンと来なかったらしく、途中からつまらなそうにしていたので、俺だけ最後まで見た。心の中はまだどちらかというと幼いのかもね。

 

ストックホルムケース

www.youtube.com

映画。TSUTAYAでDVDを借りてきて。

ストックホルムシンドロームという言葉があるらしい。誘拐犯のことを誘拐された人が好きになってしまう、という現象らしいのだが、それのもとになった実話を、ちょっと面白おかしくしたのがこれだ。

イーサンホークが憎めない強盗役を演じている。次第に誘拐された人が犯人を好きになっていくという流れも結構自然にできている。

ただ、どうして強盗に入ったのか、という動機や、途中のバタバタした金庫室からの移動などについては説明が足りておらず、うまく感情移入することができないまま話が進んでしまう。ちょっとその辺は残念か。息子と一緒に見たのだが、息子もこちらを楽しく見ていた。背中を撃たれた女優さんを見て「(話の中で)この人、生きているんだよね?」と心配そうにしていたのが面白かった。

いい人がひどい目にあったりしたり、後味の悪さを売りにするような韓国映画は見ないほうがいいな、うちの息子は。

作品としても短いのが気に入った。

週末に勉強?

うちの会社の別の部署に新しく入ってきた男性は、声も太くて仕事も隙がなくてしっかりしている上に、なんといっても飲み込みが早い。すごい人というのはいるものだな、と。

新しい会社に入ったらやはりやる気のあるところと自分の有能さを少しアピールすることが、生存戦略になってくるのだろうか。やる気がみなぎっていて気後れしてしまう自分だ。

20代の後半で今の会社に転職して、あとは流されるままに目先の仕事を、ただパックマンのように飲み込みながら漫然と迷路の中を走ってきた自分には、転職直後の気の張った頑張りは、なんだかうまく想像できない。

その人をここではN氏と呼ぶ。

 

K氏があたらしくやってきたN氏に次々と電子ドキュメントを渡しているときに、N氏が、こう言った。ありがとうございます、週末の勉強にいいネタをもらいました、と。言っていたのを聞いて、そしてそれに誰も何も言わないのを聞いて、ん?なんだこりゃと思ったのだった。

週末に勉強なんてしないてもっと楽しいことをしたら?と思ったのは俺だけなのか。

家の掃除もあるし、散歩したり、見たかった映画をゴロゴロしながら眺めたり、週末はそういうものではないのかなー。

資料をもらったときに自分もさすがに、後で読んでおきますねー、とは言わず、いい教材をもらいました、くらいのことは言う。

いやらしさを感じたのは、それとなく自分は週末も仕事しているんだよ、というアピールを感じたからだと思う。そしてこの打ち合わせにいたK氏も、もう一人の人も、それをさも普通のことのように、なんならむしろ自分も週末は勉強しているよ、と張りあうかのような雰囲気だった。

 

女の会話は共感ベース、男の会話は競争ベース、と誰かが言っていた。俺は男として、んー、別に競争ペースなんて、そんなことないんじゃないか、と思っていたのだが、いやいやいました、まさにそういう会話で盛り上がっている人たちが。

自分はもっといいものを知っているよ、と、言いたくなるものなのかね。俺にも、本とか映画の話になると、そういうトーンに多少はなるのだが、自分がたくさん知っていることをアピールしたいとは思わないなあ。

 

うちの会社にはそういうエネルギッシュな人たちがあちこちにいて、彼らの頑張りで会社は力強く前に進んでいるわけだが、そういう人たちの張り合うような会話の応酬は見ていると胸焼けを起こしそうな気持ちの悪さを感じる。

 

レンタルなんもしない人というサービスをはじめました

NHKの72時間という番組でも扱っていたのだと、ツマが発見。リアルなレンタルさんを見ることができた。すらっと痩せていて賢そうで、物静かな感じ。何かを言いたげな気配がない。簡単にできそうな仕事だけれど、彼ほど人を満足させるのは意外と難しいかもしれない。人に関与したい、問題に介入したい、という反射のようなものが普通の人にはある。自分の価値を発揮したいという欲と、相手の力になりたいという親切心がそれをさらに助長する。

だから、言われたことを言われた通りにだけやる、というのは、これにはこれの独特なら難しさがあると思う。

 

 

男は何かを話すときには目的があることが多くて、自分が何かを話した後で相手が何か変化していなければ、その発言は無意味となる。

でも女性はおりおり、相手が変化したかどうかはあまり重要ではなくて、ただ話をして聞いてもらえたならそれで満たされる、ということがあるようす。なので、レンタルさんの利用者は若い女性が案外多いのだという。

 

水無月に焦がれて

と、演歌のタイトルのような題をつけてみた。

ここのところのハードワークがつらかったので、私の青春を返して、と、6月に3週間の休暇を申請。多少の問い合わせや悶着は覚悟していて、来るなら来い、戦う準備ならある、と息巻いていたが、なんの手応えもなくスルッと承認されて、拍子抜けであった。ともあれ、ご褒美が待っているとなれば、人はもう少し頑張れるものだ。

iPhoneのソフトを作る計画を加速させるもよし、久しく見れてない映画に埋もれるもよし、新しい料理のレパートリーを増やすもよし、マンションの理事会の仕事に精を出すもよし。もちろん、ひねもすゴロゴロしているのも良さそうだ。

先程の旅行で金がなくなったので、一人旅に出る、などは見送りである。

姫路城

倉敷で携帯電話のストラップを買った。デニム生地のストラップ。携帯電話のケースが元々デニム生地だったので、これでデニムで統一できた。

靴が悪いのか足が弱いのか、歩くたびにカカトにジンジンと痛みが走る。痛いなあ、痛いなあ、と思いながら倉敷の街を歩く。サンドイッチの店で朝ごはん。宿の朝ごはんを予約しなかったのだけれども、こうして街を歩きながら食べれるところを探すというのもなかなかいいものだな、と思った。

地震があったということで、岡山から姫路までのダイヤが乱れていた。でもそのおかげで、1時間くらい待つ予定だった新幹線が40分待ちに縮まった。地味の俺の交通運、まだ健在。

旅の最後を飾るのはやはり世界遺産の姫路城。倉敷からローカル線で姫路駅に行って、そこから歩いて姫路城まで。この旅の間に堪え続けてくれていた空ももう我慢ならず、雨を降らせまくり。アーケード街を歩いていく。姫路城はやはり美しい。お腹が空いていたのでアーケード街の奥の方にあった肉丼系の店で昼ごはん。

f:id:nonparking:20210402062033j:image

姫路城について感想を言うならその広さだ。中に入ってもその大きさには驚く。中に余計な展示物がない。ただただ広い。息子がこれから通う中学校くらいの広さはあるのではないだろうか。足も痛い。なのですぐに座ってしまう自分が情けない。

姫路から新幹線で一路帰宅。新横浜で一風堂のラーメンを食べて家に帰った。みんなくたびれてしまってすぐに寝た。無事に帰ることが出来てよかった。