父親の誕生日なので、せっかくの長い休みだというのに親の誕生日にも行かなかった、というのもなんだか冷たいと思えたし、まあ、ただ実家に行って親と話をするのもいいものだと思って出かけて行った。親の実家がある駅まで約１時間くらいで行けるというのも、なかなかにありがたい。両親はともに80前後で、人によってはかなりおいぼれていても不思議ではない年齢なのだが、うちの場合はたまたま両方とも痴呆症になったり、足腰をやられたりせずに元気にしている。ありがたいとしか言えない。
誕生日とはいえ特にケーキも何も買っていっていない。大福でも買って行こうかと思ったが、早い時間に出てきたのでお店もやっていなかった。
100円ショップのダイソーで雑巾と、重装スプレーを買った。
そして玄関の床にスプレーを吹き付けて床をゴシゴシ、扉をゴシゴシと掃除してやった。長いこと誰も掃除をしていなかったのだろう、雑巾は真っ黒になった。まあ、これだけでもきた甲斐があったのかな。玄関が汚れていたり暗いと何しろ風水的にはよくないし。
トンカツの出前を頼んで三人で食べた。
母親も父親も少しずつ体がかつてのようには動かなくなってきているようだが、それでも割と元気。ヘルストロンという椅子を自腹で買って、毎日のように座っているからだろうか。俺もせっかくなので、30分くらい座った。
あとは誕生日ということで俺が前に買った、そして今やいらなくなったマウスを父親にプレゼント。俺のお古で申し訳ないが、それでも今使っているやつよりは値段も３倍。
父親は２階で寝てしまった。風を送ってやろうと扇風機をつけようとしたら故障していた。なので、誕生日プレゼントとして扇風機を贈ってあげることにした。令和の時代は、誕生日プレゼントも通販である。ネットの評価を見比べて、日立のまあまあ良さそうな扇風機を、自宅を配送先として指定して購入。
晩御飯は親子丼。鶏肉と三つ葉を俺は買って帰って、奥さんに味付けしてもらう。
