風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ひきずりだされ

子供の頃からヒーロー系のものでは2番手以下の少しひねくれたキャラが好きで、ガンバの大冒険では、イカサマというキャラが好きだった。結構戦闘力があるのだが、統率力はなくて、個人プレイが多い。意思決定はいつも賽の目まかせで、この運任せなところが子供心にカッコよかったし、大人心だとさおかっこいい。

上司との面談で、今年の給与をあげてもらえるとわかったのだが、隠れていないで前面に出てもらう、と言われたので、ああ、隠れていようと狙っているのがバレていたのかと思った。壁際に寄りかかって足を組んで、みんなが困ったような感じになるまで沈黙を守る、という立ち位置がラクなので好きなのだけれども。

会社組織なんて実はどうなろうといいや、と思っているのだが、プロジェクトなどでリーダー役の人の判断がおかしいと、結局その采配のせいでひどいことになるのは自分。こうすればいいのにと不満に思うくらいならいっそ仕方ないので自分で取り回してみますと、前面に出るようにしたのが3年くらい前のあるプロジェクトでのこと。

そのままずっと前面に出たままで、早く物陰で冷笑していたいと願いながら、むしろどんどんそれと反対に進んでいる。運良くやってみたら結果的にはなんとかなっているので、リーダー的なところにいつの間にやら座ってあれやこれやを回している有り様。

自分が濡れたくないので傘をさしたら、思ったよりも大きな傘だったので、頑張ってさしているうちに他の人に役に立っていた、という感覚だ。

 

はやくイカサマのポジションに戻りたいのだが、もう戻れないのかもしれん。