風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

声の網

 

星新一の長編小説。

ショートショートの名手の星新一に長編小説がかけるのか、というと、実際に、この小説は長編小説なのかどうか微妙。

12の小編というか物語が積み重なって1つの世界を完成させている、という変わった構造だからだ。1つ1つの小編は独立した物語になっていて、直接は関係しない。しかし、裏側になにか巨大な仕組みが動いていることはどれも共通していて、その「なにか」を感じながら、次々と章を読み続けていくのが実に面白い。

星新一の最高傑作は「殉教者たち」という話だと思う。「鍵」という作品も素晴らしい。

ただ重層的に話を重ねていって1つの恐ろしいSFの世界を構築したこの作品は、1冊の本としては星新一の最高傑作ではないかと思う。

世界で最もイノベーティブな組織の作り方

 

あざみ野の図書館で借りてきた本。

山口周の本はやはり面白いな、と思いながら読んだ。なんだか前に読んだ気がする。きっと読んだのだろう。それでもそれが気にならないくらいに面白かった。

なんで日本企業からイノベーションが生まれないのか、について、日本企業のもっているいろいろな体制や文化がイノベーションといかに相性が悪いのかを書いている。簡単に書くと、計画したり予定調和的にイノベーションを生むことはできないので、組織の合意形成をしながらじりじりと足並みをそろえて進むような日本では、なかなかイノベーションは育たないということだ。

まあでも、日本はイノベーションは苦手だがまねするのはうまいので、真似をしながら生きていく手もあるよな、と。

 

府中競馬場、そして、生田緑地

5月の中旬まで開催中、という東京競馬場(府中)のサイトの記事を見た。天気もいいので奥さんと競馬観戦デートでもしてみるか、と誘った。奥さんも芝生のあるところでのんびりしたいとのこと。

息子は将棋大会出場と言うことで留守でもあるし。

溝の口から南武線に乗って、府中本町駅で降りる。府中競馬場につながる出口が封鎖されていてなんか思ったほどの賑わいもない。競馬場まで駅から歩いて5分くらい。シャッターが降りていた。府中競馬場は今日は休場だった。

競馬場は土日しかやっていないのだ。4月の後半から5月の中旬までやっているという案内を見て連日やっているかと思ったのだが、オレの勘違い。

東京シティ競馬場は↓のように平日でもやっているので、府中も同じかと思ったのだった。あーあ。

こうに違いない、という経験から来る類推は便利なのだが、危険なこともある。

痛恨の勘違い。奥さんとゲートの前でぼんやりした。

 

あきらめて登戸に戻る。

リバーサイドポイントという場所があるので行ってみたが、想像以上にこじんまりとした小さなビル。ビルの屋上でちんまりと珈琲が飲めるが、のんびりできそうな感じではないので生田緑地に行くことにした。

RIVERSIDE POINT

 

生田緑地まで登戸から歩いて30分くらいだと思う。

そこの「白川郷」という名前のおそば屋さんで昼ご飯を食べた。

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ざるそば大盛りを食べた。おいしかった。

 

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設備の中にある、岡本太郎美術館でTシャツ4400円を買った。

晴れの日曜日

家の掃除をする。また掃除である。

掃除はやってもまた数日すると汚れるし、洗い物のように生きているとずっと続くものもある。トイレや風呂場の換気扇のフィルターのように定期的やらないとならないものもある。きりがない。が、汚いところにすんでいると、そういうものを許容しているような人間になっている感じがして、自分をおとしめているような感じがしてきていやなので、つい立ち上がって気になるところは掃除してしまう。

リビングに掃除機をかけてテレビの周りの埃を拭いた。

いらない靴を捨てた。

ツマがちょっと工事をして玄関前に小さな棚を作り、そこに充電ステーションのようなものをあつらえた。

 

息子のリクエストで町田の一蘭というラーメン屋さんに行った。

天気がいいので十日市場まで歩いた。4月なのに汗が出るような暑さだ。今年の夏はさらに暑くなるのだろう。人類のせいで地球の環境がめちゃくちゃである。

ichiran.com

こないだ「ラーメンが好きでなくなってきた」と書いたが、一蘭は別である。

そうオレに書かせるくらい、ここのラーメンはちょっと他と違う。何が違うのかはうまく説明できないので、食べたことのない人は食べてみてほしい。

 

30分くらい店に入るまでに並んだ。息子が国の首都を20個行ってみろ、と待っている間の時間潰しでやってみた。ツマと自分でギリギリ20個出せたが息子は余裕でもっと思い出せていた。息子の方がもうそういう勉強が進んでいるようだ。

はじめて「替え玉」を頼んでみた。食べた後でまたラーメンが出てくるのは至福だが、満腹感も大変なもので悔やんだ。

 

ヨドバシカメラに寄ってから帰宅。歩き疲れてしまったのか眠気が襲ってきて、それにあっさりと負けてしまって寝てしまった。

 

晩ご飯は長津田の「さぼてん」で買ってきたとんかつを使ったカツ丼である。

 

 

 

実家の掃除の手伝い・そして息子の部屋の物置の片付け

長い長い休みをもらっていたにもかかわらず、1度も実家に戻っていなかった。実家の両親に何かあったときに「あのときにいくらでも実家に寄れたのに」などと悔やみたくはないので、1度くらいは実家に行って親孝行みたいなことをしてみようと思い、実家のある小田急相模原まで行ってみた。俺の住んでいるところから片道1時間くらい。

 

父親が好きなのでおいしい塩豆大福と、東急スクエアのまつおかの弁当を買ってから参上。弁当を買って電車に乗るというのもなんだか変な感じだが。

世間話をしてそして弁当を食べた。

壁に習字であちこちに「気合」と書いてある紙があってあり、父親もなんか気の衰えを感じているのかなと思い、ちょっと痛々しかった。そしてそれを見ると気合いが出てくるのかな、だとしたらいいなあと思った。

父親の俳句の雑誌が50冊くらいあったのだが、それをひもで縛る。父親も寝たきりではないのだからそれくらい自分でやればいいのにと思うけれど、今は「気合」と紙に書かないといけないくらいの状態のようなので、そっとしておいてやることにする。5つくらいに束ねて家の外に出す。片付けていたら、白黒の映画の名作選DVDが出てきた。捨てるのは惜しかったのでもらって帰ることにした。20本くらいある。いつ見たらいいのかわからないけれど、見る時間は結構あるから楽しみながら見ようと思う。

カサブランカ、なんて、もう1度見てもいいよな。

雑巾で畳を拭いた。掃除は家事の中では好きな方だけれども。

 

実家の本棚がすっきりした。

親の助けをするのは面倒ではあるが、しかし、それができるのも親がまだ生きているからこそ。

中央林間でシュークリームを買って帰る。

 

自宅に戻ったらツマが息子の部屋の押し入れをなんとかしたいという。何を目指しているのか、どういうことを達成したいのか、それをまず理解してから一緒に考えようと思って質問をツマに浴びせていたら「それがわからないから相談しているのに!」とツマが爆発してしまった。

仕方ないので息子の部屋で押し入れの中のものを全部出して、分類を始める。遊んでいたら急に父親がやってきて押し入れのものを出し始めたわけなので、息子は迷惑そうだ。そして全然手伝ってくれない。ツマは怒っていて手伝いに来ない。

それでもまあ、とにかく法則性もなく野放図に押し込まれていた衣類につき、こういうものはここへ、という規則めいたものができた。それを息子に説明。息子がそれを守ってくれるかどうかは今後のお楽しみである。

 

散らかっていても別にかまわないと思っている人たちの居住空間を、1日で2回もそれぞれに掃除することになるとは。

そんなに需要あるのか、モテ系ショート動画

インスタグラムのおもしろ動画を集めるのが趣味だったのだが、俺のスマホだとこの頃は

 

女を沼らせる言葉

男の本命 サイン7選

これをやる男はモテない

これをやられたら脈がないサイン10選

本命と遊びの男の言葉の違い

 

とかの登場率が90%くらいになってきていて、見たくないのでスクロールしまくり。

「俺はもうそういうのいいから」と思う。

おもしろ動画ばかりが出てくるようにしたいのだが、もうあんまり投稿されてないのだろうか、それとも俺の過去の操作が問題で俺の端末にばかり、こういうモテるためのなんかそういう情報が出てくるのだろうか。

 

そんなにモテたい人が多いのか?

或いは、そういう動画を作ると儲かるのか?

すぎる、が、おおすぎる

過ぎる、は、想定している度合いを超過している時にそれを表す言葉で、大き過ぎる服はある人にはそうでも、他の人にはピッタリだ。なので、過ぎるという言葉は対象が特定されている時にだけ使うもので、一般の形容としては使えない。

 

なのにネットには、

美し過ぎる議員とか

美味しすぎる餃子とか

面白過ぎるコメントとか、

褒め言葉で安く使われていて、見るたびに少し不愉快になる。過ぎる、と思うのはお前だろ? 一般的なニュアンスでその言葉を使うなよ、と。

 

そもそも、過ぎる、は、否定的な意味で使うものだよね。

また「と思う」とセットで使うべきものだよね。省略することが多いけれど。

 

それ判断は安直過ぎる、とか。

この料理は彼女には辛過ぎる、とか。

 

言葉の乱れが不快なのは歳をとったせいもあるだろう。もともと若い時から自分は少しこういうことにうるさいやつだったのだが。