風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

BEASTERS

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マンガ大賞に入賞したことに背中を押されて、前から気になっていたこの漫画を2冊試しに買ってみた。オススメしたい。

物語の展開のために御都合主義がはびこる中、この漫画には本来のドラマがある。登場人物、動物だけど、たちにはみんな、こうとしか生きようのない何かがあり、それに苦しみ、そしてそれに寄りかかりながら、暮らしている。そんなものたちが出会った時の必然として起こる、そのぶつかり合いと、いくつかの小さな偶然の中で、自然に生まれてしまう物語がドラマなのだ。

世界は草食と肉食が混ざり合ってなんとか調和して暮らしている文化的な世界。主人公のハイイロオオカミは強い肉食獣なのだが、その強さを抑えながら生きている。世界の調和を大切にしたいから。

そしてそれを取り巻く、様々なキャラクターたちの生きていく様子は人として、それぞれに少しずつ共感できるものだ。

いいものに出会えた。全巻買うと思う。