風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ぼくは麻理のなか

 

ある日、女子高生(麻理)の中に入ってしまった大学生の冴えない男が、入れ替わったことが周りにばれないように気を遣いながら、女子高生になってしまったことに戸惑いながら、元の自分に戻る方法を探しそうとするというお話。

そしてその女子高生に憧れていた彼女の友達に、その乗っ取りを疑われたりする。

麻理の友達とのややこしさや面倒くささを見ながら、女子の世界の大変さを垣間見たりすることもできる。麻理は麻理で幼少の頃に自我を破壊されるような不幸な出来事を抱えていて、彼女自身も心の中に深い問題を抱えていたことが読んでいくと分かる。

最後まで読んだが、なかなかの意外なオチであった。

そのオチは、ちょっとアンフェアなんじゃないかという気もするくらいに意外なものだったが、面白く読めたからよかったとしたい。絵は綺麗だったし。