風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

カラフル

 

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

 

中学受験のために小学生に読ませたい本、という本を立ち読みしてみたら、冒頭がとてもおもしろそうだったので、まずは実際に読んでみようということで手に取ってみた。ちょっとした「オチ」もあるのだが、納得のオチである。

途中でそうなるだろうな、とわかってしまったが、そうあってほしいし、ミステリーのようにびっくりしたくて読んでいるわけではないので問題なし。

人は単色ではなく、それぞれにいろいろな面を抱えて頑張って暮らしているのだ、という主題は好きだ。が、体を売っている女子高生が出てきたりするので、小学生に読ませたい本として紹介するのはいかがなものか、と思った。

死んでしまった少年が「くじにあたって」、死んだ直後の誰かの死体の中に魂として入って人生をやり直す、という設定は、なかなか面白いと思う。

高校生の頃に読んだらもっとハッとできたかもしれないが、50過ぎのおっさんが読むには少し物語全体がかわいすぎたかな・・。