風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

東京物語

小津安二郎の代表作。若い頃はのんびりした展開と演出に体がついていけなかったが、歳をとったせいか今見るとちょうど良い。

尾道から息子や娘を訪ねて東京に来た老夫婦が、しかし息子たちにも自分の生活がありそれを守るのに必死なのだと確認して、そして二人で尾道へと帰っていく話だ。息子としての自分は、そうだよなぁ、自分の親にもっと孝行するべきなのかもな、と思う。そして父親としての自分は、そうだよな、歳をとったら息子はオレを邪魔に思うようになるのかもな、と思った。

笠智衆原節子の黄金コンビの光る、見るものたちに何かを考えさせずにおかない、さすがの名作だった。