ピアノのコンサートでしのぎを削る天才たちの戦いを描いた群像もの。物語の面白さもあるが、ピアノ曲の表現を文章で伝えようとする意欲と、そうしてそれが成功していることに、恩田陸のすごさがある。よくそういう小説を書いてみようと思ったものだと思う。「蜜蜂」というのはある天才少年を示していて「遠雷」というのはある天才少女を指している。このタイトルを読んだときには農村の牧歌的なふうけいを描いたものかと思ったものだったが、全然違った。
なかなかの長編でトイレに入ったときに少しずつ読んできていてかれこれ一ヶ月くらい読み続けて、ようやく半分くらい過ぎたところだ。作品に出てくる曲を実際に検索してそれを楽しみながら読むとよりこの本は面白くなるのだろうなと思う。
