風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

サンクチュアリ

このドラマには主役の役者さんはいるのだが、本当の主役は土俵という場所である。

土俵を巡ってたくさんの人たちが、闘い、喜び、勝ったり、負けたりする。土俵にある物語を描いた群像劇が、サンクチュアリだ。

主人公の男は金策に困って角界に入る。何の尊敬の念も相撲に抱いていない彼は、あちこちから目をつけられて潰されかける。だがしかし、相撲の世界の現実の荒波に揉まれて敗北を味わうことで、彼の中で何かが覚醒する。

相撲を取る人たち、見る人たちの中にある物語をこれだけ正面から、これだけ真面目に、これだけ熱く語ったドラマはこれまでなかったと思う。