風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

陸王

アマゾン動画に「陸王」が来たので見てみることにした。日曜劇場というTBSテレビにとっての超ゴールデン枠で以前やっていて、少し話題になったので。

オリンピックがそういえば始まったようなのだが、テレビの放送がほとんどないのでその存在すら感じられない。ずっと家にこもっているというのはそういうことなのだろうか。息子とバイオハザードビレッジのゲーム実況を見ているだけで、全然、オリンピックに関するニュースや情報を見ていない。どうやら感染者数も増えてきているようだが、若者に蔓延しているのだから、死亡者は減ってきているのではないか。多角的に情報を提供するのがマスコミの役目なのではないか。恐怖や欲望をあおってばかりいないで、冷静な情報発信もしてもらいたいのだが。

「竜とそばかすの姫」で、ヒロインの父親役をやっていたのが、役所広司

役所広司つながりで「陸王」をちょっと見ておこうかなと思って見始めた。おっさんたちが新しいシューズをつくるために奮闘する話なので、男臭いのは仕方ないと思っていたが、それにしても若女子を思いきって排除したなとおもう。最初はなんだか、むさ苦しいと思ったが、これに北川景子石原さとみが出てきたら、役所広司の奮闘がかすれてしまう。だからこれでよかったのかなと思う。

ドラマそのものは、奮闘と大企業の妨害の果てに成功する話なので、なにしろ原作が池井戸潤なので物語としては安心だ。

お別れホスピタル

 

 沖田×端「おきたばっか」というふざけたペンネームのこの人の作品は、しかしふざけていないものがおおくて、事故物件の洗浄をする人を描いた「不浄を拭う人」や、産婦人科で起きる事件や事故から命や家族について描く「透明なゆりかご」などの、心の深いところをえぐりとってくる話が少なくない。

この漫画は終末医療の病院での出来事や事件を下に、人にとって避けられない老いや死についていろいろな示唆を残してくれる漫画だ。前から気になっていたのだが、TSUTAYAでおいてくれるようになったので早速借りてきた。もしかしたらドラマ化するのかもしれないな。

 

からしん そしてメダカの補充

唐揚げ専門店がうちから歩いて5分のところにできた。大混雑で20分待ち。まあ、ご祝儀の混雑というところか。これからどれだけリピーターがつくか、が、大事だと思うのだが、大学生のようなスタッフが白っぽい店で働いている。この白っぽさはどうかな。それから若手しかいない感じも、なんとなく経験不足な感じが漂ってくる。店員さんたちの動きもギクシャクしている。まあ、慣れてないんだから仕方ないのかな。手慣れたスタッフは補充できなかったんだね。

大丈夫なのかな、からしん。

唐揚げはみんな大好きだから、頑張って長く経営して欲しいんだけれどね。

味についてはまた感想を書く。

 

6匹買ったメダカは4匹で安定。2匹を殺してしまった。もう死なない様子なので、もう少しだけ追加。ネット動画を見ると異口同音にメタ画家と金魚の混泳はおすすめしないとのこと。俺は何をやっているのか?挑戦?子供の頃普通にメダカと金魚を混泳させていたので、きっとできるはずと年寄りの頑固で、間違えを認められないでいるのか?

何しろもう行きつけの店の白メダカは在庫切れ。あとはいくら死んでしまってももう補充はできません。頑張って目を光らせていたい。

えいごの日記

夏休みの宿題として何かをやり続けることを推奨するプリントが学校からきた。まだ中1だから、持っている語力だけで英語の日記を書くのは絶望的に無理なので、ネットの翻訳機能に頼っても良いというチートを許可。今のところ2日書いている。夏休みが終わるまで続けられたら、本人の自信につながるし、何かをコツコツ積み重ねることの良さがわかるかもしれない。どっかであっさり挫折するかもしれない。日本語でも日記を書き続けるのはなかなか苦痛、ましてや息子はそういうのがキライなのだが、いつまでやれるのか分からないので、やれている今、それを記録しておくことにする。

ドジョウと白メダカ 1匹ずつ

水槽の場所を変えたからか、何が引き金なのかはわからないが、ドジョウの尾が腐ったようになって1匹が本日沈んだ。病気になってしまったようだ。飼い始めてから半年であった。白メダカが1匹沈んだが、水が合わなかったのか、金魚にいじめられてしまったのか、これもわからない。水族館や動物園のように、養鶏場や酪農家のように、生き物を生かし続けるとこが商売の人たちは凄いなと思う。生き物はあっさりと死んでしまうし。

ドジョウは1匹ではなんとなく寂しそうなので、また1匹を週末に補充しよう。

 

昨夜から泳ぎにくそうにしていたので、死んでしまうのではないかと気を揉んでいた。少し気になって寝にくかったし、目が覚めた時に最初にやったことはそのドジョウの生死の確認だった。しかし水の底に横たわっている現実を見たら、意外なくらいに心は静かだ。死体はわかりやすい。行方不明になった親族を懸命に探す人がいるのは、こうした心の切り替えが必要だからだろう。

わかった。あきらめよう。

そんな気持ちに無理矢理させられる。それは悲しいことに違いはないが、明確な終わりは明確な始まりも意味していて、モヤモヤした不安と希望を抱え続けるよりも心にとっては負担が小さいのかも。

 

竜とそばかすの姫

息子が大好きな映画は「サマーウォーズ」で、LINEのスタンプまで買うくらいのお気に入りだ。細田守が、またインターネットのバーチャル空間を舞台に作品を作ったのであれば、息子が気に入らないはずはなかろう、と思った。ので、予告編を見た時から映画館に連れていくことは決めていた。

映像が美しいだろうことは予告編で見えていたし、やはりインターネット世界を扱うのは細田守は得意なので、きっと面白い話を見せてくれるだろうと期待して映画館へツマと子供と三人で。50歳を過ぎてしまったのでちょっと安くなったとツマが言っていた。そうか、老齢を理由にして映画を安く見られる年になってしまったのか。


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美しさ、に、ただ溺れると良い。そういう映画だ。

高知の平凡な女子高生の心と体をスキャンして作った、アバターがベルである。彼女だけこういう美しいアバターになっている不公平がちょっと俺は気になったが、そのベルが心から歌うその歌声は心を震わせてくる。IMAXシアターの音響も手伝ってくれたと思うが、アカペラの彼女の歌に心がちんと静まるのを感じた。歌の続きを聞きたい。聴いていたい。そういう音楽だった。そして細田守の描く画像の美しさ、構図のよさ、どれもがうまく融合して、クライマックスの歌のシーンではまた不覚にも涙が。

本来ならば誰もやらないだろう行動を主人公はある目的のために、自己犠牲の精神で決死の覚悟でとる。その自己犠牲の気持ちのまっすぐさに感動する。その行為はインターネットをやっている人たちにとってはみんなが「タブー」だと思っている。この映画はインターネットをやっている人たち向けの映画だ。あの「タブー」を犯す彼女の勇気がわからなかったら、感動を取りこぼすことになるだろう。

息子も泣いちゃったと後で言っていた。

そう、アバターが綺麗なのは、その元になった「すず」という女子高生の心が美しかったからなのが、と映像は伝えてくれている。作中で誰もそんなことを解説したりしないところが嬉しい。映像に語らせている。アバターの力など借りなくても、そばかすだらけでなんとなく平凡な感じが漂っていたとしても、実はそんなことはどうでもいいのだと。

彼女は美しいのだ、と。

 

平凡な普通の高校生に見える主人公が実は数学の天才で世界を救った「サマーウォーズ」と、やはり平凡な高校生だが心に秘めている歌声で人々を魅了した今作は、やはりそういう意味で構造が似ている。

そして、やはりこういう作品が彼の手にはよく馴染むのではないかな。語り継がれるだろうアニメの名作がまた一つ生まれた。