朝は545に起きてしまった。昼寝のせいもあろう。風呂場の電気をつけずに真っ暗にして、起き抜けに、風呂に浸かるのが好きだ。闇に沈んでいく気持ちが心地よい。
闇の中では世界がとても小さく、とても広く感じる。広さがないのだ。
とりあえず今日の1日をなんとかやり過ごそう。
湯に顔を沈めながらそんなことを考える。
こんなことを考えている時点でやはりまだ健康ではないのかもしれない。夜は比較的気丈で前向きな自分なのだが、朝の起き抜けの心の重たさはなんと形容したものか。濡れた洋服を無理矢理着せられたような体の重たさ、そうして思考のチェーンもなんだかしっかりつながっていないような感じがするのだ。
うつ病はなかなか治らないと高校の友達が行っていたが、それはまんざら脅しでもなかったらしい。
そんな風に無視できないうつ病なのだけれど、今の少し病み気味の自分を結構気に入ってもいる。神経が鋭くなっていて、空の青さや、風の冷たさに、何かを感じられるからだ。
幸いにも仕事の方はやれそうなことだけをやっているし、それは時々自分にしかできないことだったりするので、自信を少しずつ取り戻しながら前に進んでいる。