風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ありがたい

実家に帰って飲み食いした。

年々と歳をとっていて、父親はゴルフも釣りも体力的に厳しいとのこと。もう80を超えているのに、新しいプロジェクトであと5年は働くという。もうやめておけ、と、息子としては言いたいが、やらないわけにはいかない、と思えるものを抱えるのはボケの防止になるはず。いずれしても、応援するより他にない。背中を指圧してみた。まだまだしっかりと肉がついていて、押している親指が痛くなってきた。元気そうである。

母親も耳が遠くなりつつあるが、携帯をスマホに切り替えたいと言っているので、近々、ソフトバンクの店に同伴してやることにした。1人で歩き回れるし、言うこともしっかりしている。

弟も、妹も、それぞれに人生の課題を抱えているけれど、楽しみを見つけて、不安にとらわれていない暮らしを味わっている。

俺も、もう目が見えにくくなっている。不便でかなわない。仕事にしているソフトの品質も、会社の体制もヨレヨレだ。

 

今年の年始の集まりは何だか心落ち着くものであった。

みんな歳をとってきて、あれもこれも受け入れるしか無くなってきて、そしてそれをあまりジタバタしないで、これまでの決算を引き取っていた。自分の人生で撒いた種の果実を、それぞれが収穫しているのを、互いに認め合うことができるくらいに、みんなが老けてきたということだろう。

ありがたい、とてもありがたい。