風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

Tくんが死んだらしい

中学の時にT君は生徒会の会長に立候補、そして俺もなにを間違えたのか立候補。結局のところ、自分でも何をしたいのかよくわからないままに立候補したせいもあり、見た目で派手さが足りなさすぎて、落選。S山君という人が当選した。T君は副会長、で、俺も何かの役職をもらって生徒会に入った。生徒会なんてなにが得なのかわからないものに入りたがる奇特な人はあまりいないので、立候補した時点で、生徒会に組み込まれることは決まっていたようなもの。

やったことがないもので、華やかなものはやってみよう、という性分だった。

今でもそういう性根は変わっていないので、会社の中心に入っていろいろ企画してみたら楽しそうかな、と思うが、今抱えている仕事の品質を確保しつつ、休息も確保しつつ、となるとやはり無理だなとも思う。

T君は副会長のくせになんか喧嘩っ早くて、荒れたところがあった。中学生のくせにタバコも吸っていたような。なんでそんな彼が生徒会長なんて立候補したのか、謎だけれど、俺も人のことは言えない。

そんな彼が体を壊して入院して死んでしまったのだという。我々の年代はいきなり死んだり、そういう人が少しずつ出始めてくる年だ。友達が死んでも驚かない。やはり健康のことを考えて、夜はあまり食べないようにしつつ、階段がある時にはエスカレーターはできるだけ使わない。適度に毎日少しは歩く。栄養のバランスに気を付ける。それから睡眠はできるだけちゃんととる。この頃、体が勝手に午前3時に起きてしまったりすることもあるけれど、もう、それは仕方がない。

T君、君はどうして生徒会の会長になんて立候補したんだ?

それについては今はもう永遠の謎だ。