風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

ファブル 殺さない殺し屋

 ファブル映画化の2作目を Netflixで視聴。2つめのエピソードは漫画でもかなり地味で登場人物も多くないし、話もこじんまりとまとまっているので、映画にしてもあまり面白くはならないのではないかと思っていたが、やはり頑張って映画として成り立たせるための変更が入っていた。原作にはなかったマンションでのアクションシーンが加わっていた。大規模修繕のために組んだ足場で、そこの作業者として見えた人たちも実は一味で、ファブルを殺すために襲いかかってくるという展開は原作にはないし、それだけの動員力を持っているのなら、いろいろもっと最後の方でやれることはあるだろう、と思うのだが、もうそういうことはあまり気にしてはならないのだろう。マンションでそんなに激しく銃撃戦をしたら、警察だって来るだろうし、住民だって大騒ぎになると思うが、それも気にしてはならないのだろう。

 無理があるなあ、強引だなあ、と少し残念に思いながら見ていたのだが、しかし原作にはなかったマンションの足場を使ったハイライトのシーンは、日本映画のアクション史上語り継がれるすごいものがあった。ほんの2分くらいの映像なのだけれど、それを見て感動した。この2分を見るために他の100分近くのつまらないお話に付き合ってもいいと思った。崩れいく足場を駆け抜けていくシーンは語り草になると思う。


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映画館に足を運ぶ理由はこれだ、だから予告にこれを入れたら駄目だよな、と思って予告を確認した。入っていなかった。よかった。実際の映画を見てもらいたい。

岡田准一は大分立派なおっさんで、ファブルは設定としては24歳くらいではないかと思う。ちょっと無理があるなあ、と見ていて思った。あれだけのアクションが出来るのは岡田准一だけなのだと思うが、彼はファブルにしては顔も整いすぎていてちょっとイメージと違うんだよね。

原作は根暗顔。