風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

啐啄同時

そつたくどうじ、と読む。

卵の中の雛が中から出ようとして嘴で殻を突くときに、親もそれを助けるために外側を突くことをいう言葉だ。親がつつくタイミングが早すぎると、卵の中のヒナはまだドロドロなので、死んでしまう。遅すぎると卵からヒナが出られずに死んでしまう。同じタイミングであることが大切、という意味だ。

親が子供に何かを教える時も、子供にそれを聞く用意がなければ口うるさいと煙たがられるだけだ。早すぎてはいけない。しかし遅すぎたなら、子供が助けを必要としているのに何もしてあげない冷たい親になってしまう。親は子供の状態を観察して、タイミングを見計らってアドバイスするのがよい、ということ。そんなにうまくはいかないものだが、一方的に押し付けても子供に響くものではないということは知っておくべきだろう。

これは部下と上司の関係にも言えることだけれも。