実写で映画化したこともある、松本大洋の漫画をアニメにしたもの。
松本大洋の漫画はすごく癖があってコマ割りも絵柄も彼独特のものがあるので、アニメにしたらその良さは消えてしまうだろうなと思っていたのだが、湯浅政明監督がそれを見事に覆して、漫画の良さはしっかり引き継ぎながら、アニメの躍動感も入れるという離れ業を実現した。
湯浅政明のとんでもないセンスは「四畳半神話体系」を見るとわかる。
「デビルマン」もそう。
原作を生かしたままアニメ化したこともすごいが、原作にはなかった話を5%くらい追加することで、「ドラゴン」の家族のことや女性関係のようなものも少し描かれていて、物語に少し色気が出てきてこれはいい改変だったと思う。物語の主軸はほとんど変わっていない。むしろそれどころか、漫画では伝わりにくかった主題がよりいっそうわかりやすくなっていると思う。
話の構造は、ハリーポッターと同じで
「虎はなにゆえ強いと思う?」「・・・」「もともと強いからよ」
なので才能を持った人物がそれに開眼するだけなのだけれど、それ人物の開眼をみんなが実は待ち望んでいたが、なかなか開眼しなかった話として楽しむことができる。
アニメなのにコマ割りをする、という演出がなかなか大胆で面白い。Netflixに入っている人には見てもらいたい。