読み終えた。
レバたら娘、で、勢いがいよいよ付いてきた東村アキコの自伝的作品。自分の絵の、鬼のようなオヤジ先生と、自分自身が漫画家になっていくまでの日々を、時間の流れ合わせて描いていく。
普通に読めば感じると思うので、ネタバレ的になるのを覚悟で書く。
先生の訃報のシーンが最終巻で出てくるのだが、特に盛り上げもせずに淡々としたものだった。でも実はリアルな世界でもそういうものだ。リアルなところを飾り気なく語りきっていた。
他に自分は、ママはテンパリストとか、基本泣いてます、とかも読んでいる。この人はあんまり物語を作るのは得意ではないのかな、と思っている。ママはテンパリストも自伝だしね。
でも、人の世に対する洞察はしっかり安定している。そして大きな包容力に話世界が包まれているので、嫌なキャラというのが出てこないのも特徴だ。