子連れ狼で有名だった小池一夫さんの、最後のツイートは、亡くなったモンキーパンチさんを偲ぶものであった。
懐かしがっている様子を読みながら、まだまだ小池さんのツイートはずっと読み続けられるだろうと漫然と思っていた。が、それが最後となった。
もちろん彼とは面識もないし顔だってよく分からないが、人柄は毎日読んでいるツイッターでよくわかっているつもりだった。彼の考え方、ものの見方は、ある種の世界だったのだけれど、そうして自分はその世界をとても好きで、彼が次に何を書いてくれるのか楽しみにしていたのだけれど。
人が死ぬというのはそういうことなのかもしれない。
予告も予言もなにもない。死んだ後はただ沈黙だけが残り、そうして彼がいた世界がまるで残像のように気配だけがする。でも、もう小池さんはいない。
彼のツイッターが面白いよ、と、古い友達が教えてくれたのは昨年の末頃で、本当に3か月程度のつきあいしかできなかったのだけれども、彼が生きているうちにそういうものを見ることができて良かった。
もっともっと長く彼のツイッターと付き合ってきた人もいると思う。その人たちの喪失感は自分とは比べものになるまい。
自分もいつか死ぬのだ、ということを、改めて思い、そうして生きている時間をしっかり楽しまなくてはならないと思う。