風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

電子機器に心がある、という話

先月買った薄型のディスプレイはすごく綺麗に映るし、軽いし、と気に入っていたのだが、安定が悪くてツルツルした机に置くとときどきパタンと倒れてしまう。これまでも20回くらいはそんな風に倒してきたのだが、それがたたったのか、先週くらいからちょくちょく画面が点灯しなくなっていた。安物買いのなんとか、という言葉がよぎる。どうやって修理に出したらいいのだろうか、と考えていた。

画面が映っても1秒で黒くなる、ということが何度も続くようになっていたのだ。

 

しかし、おととい、なぜか割と画面が消えないままに1日が過ぎた。ありがたい、と、思って、俺はこのディスプレイに、いいこいいこ、した。よくがんばったね、と。

そしてそれ以降、画面が黒くなってしまう現象はピタリと止まった。そして俺もちょくちょく、よく映っていてえらいね、助かるよ、と、言いながら心を込めてディスプレイの上のほうをなでなでしている。褒めてあげると壊れにくくなるものなのだ。

 

そういえばパソコンの2台目を買うと1台目が故障してしまう、ということを経験した人はいないだろうか。俺にはこれまでに何度かあった。パソコンがやきもち焼いているんだな、と、納得したものだった。電子機器には心があるのではないか、と、ときどき思わずにはいられないことが起きたりする。