風紋

外資系のソフト会社 コンサル職のおっさんの日々

コメット死にかけ

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2匹目のコメットも臨終間近、ご家族を呼んでください、と、お医者に言われる状態となった。

うちにいる最後のコメット、1匹250円。

1匹30円の雑魚金魚たちは丸い目玉で今日もキョトン顔である。どうせ死ぬなら、オメーラが死んだらいいのに、と、酷いことを少しだけ思いながら。

 

死んだかな。

と、上から覗き込むと、埋められてはたまらない、とばかりに不意にハタハタと胸びれを動かして生きてますアピールをする、ように見える。

そうなっているとそれにとどめを刺す勇気も無いので、死んだら埋めよう、となんとも中途半端な気持ちになる。

死にかけの金魚の心に去来するものはなんなのか。楽しかった子供の頃の日々か、果たせなかった恋の悔恨か、金魚だからコイはないのか。

 

俺もいつかは死ぬんだよね。間違いなく。

そんな時に俺の心によぎるのは深い満足であってほしい。こんなもんだよね、こんな程度だけど、いろいろ今ひとつだったけれど、俺なりにやれるだけのことはしたな、と、思えたらいいなあ。